CLG大好きっ子Bronze5のLoL考察日記

私が大好きなCLGのゲーム解説やあふろについて語るブログ

世界大会day1 GAMのレーンスワップについて

題材となっている試合のフル動画はこちら

https://youtu.be/5grmasNa15c

 

まず初心者の方にレーンスワップについて超簡単に説明をします。

 

レーンスワップとは、序盤のレーニングをTopとBotが入れ替わり、行う戦術です。

この戦術にはメリット、デメリットがあります

 

する側のメリット

1:序盤からどんどんタワーが折られるのでゴールドが貯まる

2:lv6までは簡単に育つ(jg Bot

3:不利なレーニング戦をしなくて良い(Top.Bot

 

デメリット:

1:序盤のjgのガンクの脅威が少なくなる(メリットでもある場合があります。この辺の解釈がレーニングスワップで難しい所です)

2:Topレーナーが育つ場所が得にくい

3:Midに関与する機会が少なくなるので、ソロkillを取られスノーボールされたらゲームが終わる。

等があります(全てを書ききれないのはご容赦下さい。レーニングスワップは本当に難しい戦術なのです。)

する側としては、不利なレーニング戦を避けてお金をすぐ貯めて序盤中盤の少数戦でスノーボールして行くという形が一般的だと思われます。ただし、プロシーンにおいてはボイスコミュニケーションがあるのでさらに複雑なレーニングスワップ戦術となるので初心者の方には全ては分から無くても良いです。(私にもわかりません)

 

それではゲームの考察をしていきます。

 

最序盤GAMはインベードを警戒したワード設置をしました。

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そしてBotレーナー達はTopサイドへ

GAMのTop、ガリオはjgノクターンと共にジャングルを回ります。

ここで重要なのは、なぜガリオはBotへ行かないのか。

Botへ行くと敵のSup ADCが普通にレーニングをして居ます。2v1なので絶対に(プロのメカニクスを持っていれば絶対に)ファームできません。なので少しでもjgのファームの手伝いをして、敵jgと味方jgの差を広げようという動きです。

 

ここでjgが自陣ジャングルを狩り終わったあとのファーストキルの動きを見てみます。

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エリス、ノクターン共にジャングルを狩り終わりました。

ノクターンはエリスがTopサイドからジャングルをスタートした事を知っています。味方Botタワーを守る動きをするのは普通なのですがここで重要なのはエリスの動きです。

実戦ではFNCはBotへ5vs3を仕掛けにいきましたが、MidへGankすることも出来ました。なぜBotへグループしたのでしょうか?

 

もしFNCがmidGankをした場合、Botレーナーのバラス、カルマはBotを押し続けることになり、firstbloodtowerは確実にGAMのトリスターナとルルがTopタワーを折ることになります。

ただでさえFNCが後手に回り不利な状況で、タワーも折られ、その代償がMidカサディンのkillだけでは負けが濃厚な場面です。

 

実戦に戻りますが、FNCは大きな決断、Botへ5vs3を仕掛けに行きます。

これは最善の判断だったと思います。

 

1番良い展開はbotノクターン、ガリオをkillした後、カルマ バラスをトップへ送り、マオカイが育つ場所を作る、ここまで行けばFNCにとって理想的でしたが、残念ながらノクターンは生き残り、FNCはジャングル内のプレッシャーを継続して受け続けることとなります。

 

その後すぐのノクターン2キルの場面。

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ゲーム開始5分頃

 

このままノクターンがステイしてしまうと3vs1でタワーに圧力を掛けられ下手すればタワーを折られてしまいます。そこでノクターンは1vs3を仕掛けます。これも最善の判断でした。

 

 

なぜ最善の判断を下したのにもかかわらずFNCが負けてしまったのか。

それは試合最序盤のスワップ戦術の対応としか言えないでしょう。

序盤の対応で1番最善だったのはマオカイはすぐにTopレーンを離れエリスと合流しBotタワーへ行く事でした。

もっと欲を言えばミニオンがポップする前のワーディングをインベード警戒だけではなくスワップ警戒の為に置くべきでした。(スワップ警戒のワーディングはまた別の機会にお話しします。)

 

FNCの構成上、レーニングスワップをされた場合jgエリスのガンクプレッシャーが弱くなり、序盤のGankが強いはずなのに、強みを生かせない戦いになってしまいました。

そして、マオカイ。集団戦の強さを活かせないほど柔らかいマオカイになってしまいました。装備が整わない、レベル差があればいくらOPチャンピオンであっても、育ったADCにはすぐに溶かされてしまいます。

 

 

プロの試合は恐ろしいものです。笑

最序盤の1つの行動だけで簡単にゲームをスノーボールされてしまいます。

 

SoloQでは中々使えない戦術ですがプロシーンでは、またいつか見かける日が来るかもしれません。

高度な駆け引きを期待しましょう。